視聴率欲しさ…貴乃花親方“擁護”に走る大手メディアの愚
東農大客員教授の松野弘氏はこう話す。
「今のテレビ局は視聴者ではなく、スポンサーの方しか向いていない。だから数字が稼げる話題なら、相撲でも不倫でも何でもいいんです。ワイドショーは情報バラエティー番組だが、『情報』を名乗る以上はきちんと取材を行い、視聴者に判断材料を提供するのが筋でしょう。それすらせず、ギャラが安くて、テレビ局の意を酌んでくれるお笑い芸人などをコメンテーターに呼び、当たり障りのない話に終始している。これではただの井戸端会議ですよ」
テレビ局は11月場所中、事件現場にいもしなかった元小結の旭鷲山を番組に出演させ、貴ノ岩の状態についてあることないことを語らせていた。これも騒動を混乱させ、事件をワイドショー化させる原因になった。無責任な報道を垂れ流すマスコミの責任は大きい。