中日と楽天で師弟関係11年 山崎武司氏が星野仙一氏を悼む

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 中日楽天で星野監督に仕えた山崎武司氏(49)が、「星野さんに歯向かったのはオレだけかもしれない」と本紙に“恩師”との思い出を語った。

「星野さんとは楽天を退団してから約5年間、顔も合わせなかった。そんな中、2016年10月5日、おふくろが亡くなって、そのときにお花をいただいたんです。お礼を言おうと電話をかけ、5年ぶりに話をしました。第一声は『おう、元気か』と。それまでのことが何もなかったような感じだった」

 2011年に星野監督が楽天の指揮官に就任。2人は中日時代以来、再び同じユニホームに袖を通すことになったが、その年のシーズン終盤のことだった。星野監督は山崎氏に現役引退とコーチ就任を要請。山崎氏がこれを固辞して退団すると、星野監督から公然と批判されるなど、確執が表面化していた。

 昨年2月、楽天のキャンプ地、沖縄県金武のグラウンドで星野氏と再会。雑談に花を咲かせた。

「最後に話したのは、昨年6月、ナゴヤドームの楽天対中日戦。『おまえがちゃんと後輩をしっかり見て、指導をしていかないといかんぞ』という言葉をいただいた。(昨年11、12月の)殿堂入りパーティーも行きたかったけど、どちらも予定が合わず、結果的にそれが最後になってしまいました」

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