巨人杉内“最後の仕事”は清宮倒した2年目大江のコーチ役
巨人・杉内俊哉(37)が11日、鹿児島・薩摩川内市で行っている自主トレを公開。約40メートルのキャッチボールなど約3時間、練習を行った。
2015年10月に右股関節の手術を受けた。昨年は左肩痛を発症。その影響でここ2年、一軍のマウンドから遠ざかっている。「チームは2年半待ってくれている。何とか一軍で結果を出したい」と意気込んだものの、現実は厳しい。
今オフは同学年の村田、実松が戦力外となった。杉内だけが生き残ったのは、球団が一時代を築いた左腕に「若手のコーチ役」を期待しているからともっぱら。今回は高卒2年目左腕の大江竜聖(18)を同行させている。
15年秋。二松学舎大付のエースだった大江は、秋季東京大会で清宮(現日本ハム)擁する早実を2―1で倒し、甲子園夏春連続出場を阻止した。
新人だった昨季は二軍で4勝3敗、防御率2.30。「強化指定選手」として6月から二軍の先発ローテーションに抜擢された有望株である。
「大江にとって杉内は、子供の頃から憧れの存在。新人だった昨年は、ジャイアンツ球場で杉内を見つけては、リリース時の極意などを聞きに行ったそうです。並の高卒新人なら、杉内に質問なんてできませんよ。今回の自主トレも大江が直訴して実現した。積極的というか今どき珍しい若者で、杉内もそんな後輩を『いいものを持っている』と言ってかわいがっています」(チーム関係者)