相次ぐ五輪壮行会「公開NG」にブーイング JOCの言い分は
平昌まであと1カ月を切り、五輪壮行会「公開NG」の動きに波紋が広がっている。15日には法政大がアイスホッケー女子日本代表の床亜矢可(23)ら卒業生や在学生3人が出席する壮行会を開いたが、当日に公開中止を決定。理由は「JOC(日本オリンピック委員会)マーケティングガイドラインに抵触する」というJOCの横ヤリだった。
法大だけでなく、全国各地の大学、高校、企業でもメディアに取材案内を出しながら、公開中止を余儀なくされる学校、団体が続出している。壮行会の公開が企業や団体、学校の宣伝になるからで、その手の会はJOCのスポンサーや競技団体、自治体に限り認めるというのだ。
■「公にする必要があるのか」
JOCの広報担当者はこう説明する。
「知的財産は営利、非営利に関係なく、権利を持った団体しか使用できません。学校は判断が難しいですが、私立であれば、言葉は悪いですが『生徒さん集めに使っている』と指摘される可能性がある。かといって公立だけを許可すると『なぜ公立だけいいのか』と言われる可能性もあり、線引きが難しい。平昌に関しては学校は一律で非公開にするようお願いしています。壮行会自体の禁止はしておらず、身内でやる分にはむしろ歓迎です。ただ、公にする必要があるのかというのがJOCの判断」