マイナーでも米国に固執 消えたイチロー日本球界復帰の目
「イチローは神戸に強い愛着をもっている。自分を育ててくれたのは神戸という認識が強く、1995年には阪神・淡路大震災をバネにリーグ優勝、翌年には日本一になった。オフに神戸グリーンスタジアムで自主トレを行っているのも、それだけ思い入れが強いからです。けれども、オリックスが大阪進出に乗り出して、潮目は変わった。2004年に近鉄と合併してバファローズを名乗り、08年には本拠地を神戸から大阪ドームに移した。イチローのオリックスに対する気持ちは、以前ほどではないと聞きました」
■よくてもメジャーのスプリット契約か
いまから3年前の14年オフ、ヤンキースからFAになった41歳のイチローにメジャー契約を提示したのはマーリンズだけだった。そのマーリンズでも昨季は136試合に出場して.255、3本塁打、20打点、1盗塁。打席数はメジャー17年間で最少の215にとどまった。4人目の外野手というか、代打、守備要員に過ぎなかった。
ボッグス氏は「6球団くらいから『連絡する』と言われ続けていて、現在は待っている状態」というが、メジャーにおける「年齢の壁」は日本球界よりはるかに高い。