先発助っ人獲得で大混乱 巨人で外国人“抑え問題”が勃発
「2月のキャンプで間違いなく首脳陣が頭を悩ますことになると思う」
巨人関係者がこう言った。抑え問題である。
昨年の守護神は助っ人のカミネロが務めた。不安定な面もありながら、57試合に登板してリーグ3位の29セーブ。来日2年目の今季は経験の上積みもあるから、より計算ができる。コーチのひとりはそう考えていたが、今月になって球団主導で新外国人右腕のヤングマンを獲得。春季キャンプでは、昨年末にすでに中日から引き入れていた昨季本塁打王のゲレーロを含めた新外国人2人とカミネロ、マギー、マシソンの間で外国人枠争いが繰り広げられることになったのだ。
「故障などのアクシデントがない限りはセットアッパーのマシソン、ともに中軸候補のマギーとゲレーロは当確。残り1枠は、先発候補のヤングマンが昨季14勝のマイコラスの穴を埋められると判断されれば、抑えのカミネロが二軍行きということになる。先発の穴を埋める代わりに、抑えを失う可能性があるわけです」(冒頭の関係者)
新守護神候補は、実績と安定感ならマシソンが筆頭。連投もいとわず、これほど頼りになる選手はいない。ただし、そうなると、抑え投手につなぐセットアッパーがいなくなる。走者を置いた場面、あるいは、イニングまたぎの登板もこなせるマシソンは、セットアッパーに据えてこそより大きな武器になるという声がチーム内に根強いから話がややこしい。