吉川と岡本の争いに 巨人若手野手“実質1枠”の殺生な現状
巨人の主将・坂本勇人(29)の自主トレに同行していた2年目の吉川尚輝(22)が21日、沖縄から帰京した。
ドラフト1位で入団した昨季は右肩痛の影響もあり、わずか5試合の出場。それでも20日に発表された春季キャンプのメンバー振り分けで、一軍スタートが決まった。
周囲の期待度は高い。坂本勇が「ボクより能力は高い」と言えば、阿部も「一番期待している」と先輩たちは口を揃える。50メートル5秒7の俊足、高い身体能力を生かした守備範囲の広さが武器の正二塁手候補。昨季前半、二塁は中井、山本、辻などが守ったが固定できず、後半からは本職ではないマギーが務めた。
だが、ライバルは他の二塁手ではない。なぜか三塁の岡本和真(21)との対決になりそうだという。こちらもドラフト1位で入団。「大砲候補」といわれながら高卒4年目のシーズンを迎える。昨季は主に左翼だったが、このオフから三塁に復帰。この2人のドラ1、ポジションは違うのに、生き残るのはどちらか1人ともっぱらだ。さるチーム関係者がこう言う。