票集まらず落選危機…貴乃花親方は理事選出馬すら断念も
一門から2人立候補したいが、2人分の票を確保するのはどうやっても難しい。
■29日にも緊急一門会
26日の一門会ではどうすべきか調整が行われたものの、結論は出なかったそうだ。
「出羽海一門から立候補を表明した現理事の山響親方(元幕内巌雄)にはおそらく、貴乃花親方を支持する一門内外の親方からも票が流れる。山響親方は2年前の理事長選で貴乃花親方を推薦した経緯があるのです。26日の一門会では山響親方も含め、貴乃花親方、阿武松親方の3人が立候補するのか、それとも誰かが断念するのか、話し合いが行われた。すでに票を確保した阿武松親方はともかく、山響親方の立候補を強引に断念させると、出羽海一門から回るはずだった票を失うことになりますから」(前出の親方)
貴乃花一門はきょう29日にも、もう一度、臨時の会合を開く予定らしいが、結論はおのずと見えるのではないか。
3人とも立候補した場合、すでに必要な票を確保した阿武松親方と、出羽海一門の票が見込める山響親方は「当確」。苦境に立たされるのは現時点で持ち票の少ない貴乃花親方になる。仮に山響親方が立候補を見送ることになった場合、執行部側はおそらく新たな理事候補を立てるのではないか。山響親方が得るはずだった出羽海一門の票はその候補者に流れ、やはり貴乃花親方は苦戦を余儀なくされるからだ。