先輩のヤジに「無理っス」 日ハム清宮は“鈍感力”も武器に
日本ハムのルーキー清宮幸太郎(18=早実)が25日、ヤクルトとのオープン戦に途中出場。2打席連続四球だった。
いずれも追い込まれてから、ボールを見極めての四球。2打席目はツーナッシングから、低めのボール球を3球連続で見送ってフルカウントまで粘り、低めの変化球にも手を出さなかった。
これには城石打撃コーチも、「落ち着いて打席に入っている。見逃し方がいい? そうだね。(ファウルでも)強い打球を打っているし、今のところはいいんじゃないか」と評価すれば、栗山監督も「褒めるのはここまでだな。能力が高いのはわかっていた。今後? 札幌(でのオープン戦)までは連れていく」と、独特の言い回しでルーキーを褒めた。
高卒ルーキーとは思えない悠然とした雰囲気。あまりにマイペースすぎるため、どこか鈍くさい印象もある。
米国のアリゾナキャンプでは、こんな一幕もあった。ある日の夕食時、先輩の横尾らに遅れて、清宮が選手食堂に入ってきた。山盛りのおかずを前に、清宮はのんびりと食事。先に食べ終わった横尾らが「おれたち、先に行くぞ」と声をかけると、清宮は「あ、待ってください!」と慌てたそぶりこそ見せたものの、席は立たずに、ゆっくりとデザートを口に運んでいたという。