計量失敗のネリにTKO負け…山中慎介の後味悪い引退表明
それでも勝ってほしかった。
プロボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ前王者の山中慎介(35=同級1位)が、ルイス・ネリ(23=メキシコ)との再戦で2回TKO負けした。
相手はプロ初黒星を喫した因縁のメキシコ人。1回終盤にダウンを奪われると、2回に再びダウン。その後もダウンを奪われ、レフェリーが試合を止めてのTKO負けとなり、返り咲きはならなかった。
ネリは昨年8月の試合後にはドーピング検査で陽性反応。今回も前日2・3キロオーバーで計量に失敗。規則違反に関する意識が低すぎる相手に「ふざけるな」と怒声を上げた山中の気持ちはよくわかる。
ネリの計量失敗により王座剥奪となったため、その座は空位となったが、試合後山中は「これで終わりです」とキッパリと引退を表明した。後味の悪い最終戦だった。