ゴロフキン戦実現は? 世界奪取・村田諒太の気になる今後
ボクシングWBA世界ミドル級タイトルマッチで、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太(31)が7回TKO勝ち。前回、判定負けを喫した王者のエンダム(33)を序盤から攻め立て、自身初の世界ベルトを腰に巻いた。
国内の世界ミドル級王者は、95年の竹原慎二以来2人目。五輪金メダリストの世界王者は、日本初の快挙だ。
問題は今後だ。層が厚いといわれているミドル級で、いかに防衛するか。竹原はベルト獲得翌年の初防衛戦で、あえなく陥落。村田自身は試合後のインタビューで、「今は4団体あるし、ここにいる人(ファン)は僕より強いミドル級チャンピオンがいることも知っている。そこを目指して頑張ります」と話した。
この「僕より強い王者」とは、明らかにゴロフキン(35)のことだろう。WBC、IBFに加え、WBAスーパー王者と3団体のベルトを保持している。
あるジムの関係者が言う。
「数年前なら村田など相手にもされなかっただろうが、ゴロフキンも35歳ですからね。最近は年齢による衰えなのか、防衛に成功こそすれ、試合は精彩を欠いている。村田と契約している世界的プロモーターのボブ・アラムは、数年前に失敗したアジア市場進出を諦めていない。当面は無難な相手で防衛回数を伸ばし、勝機があればゴロフキンと統一戦。いずれにせよ、『金の卵』の村田に傷をつけないためのマッチメークになるでしょう」
記憶より記録に残るボクサーになるのか……。