ロッテOB提言 ドラ1新人・安田尚憲は「大器ゆえ一軍で」
ドラフト1位の安田尚憲(大阪・履正社高)が6日の巨人戦でサヨナラヒットを打った。キャンプの紅白戦で見たときはプロの球速に差しこまれていたが、オープン戦では初球から積極的に打っていくなど、大器の片鱗は見せている。
昨季のチーム95本塁打、479得点はリーグ最少。メジャー通算42本塁打のドミンゲスと、独立リーグ富山でプレーしていたペゲーロを補強した。それでも他の5球団に比べて攻撃陣の層はまだまだ薄い。
高校通算65本塁打の安田の他に、ドラフト2位で取った藤岡裕大(トヨタ自動車)や、4年目の中村奨吾、3年目の平沢大河ら、有望な若手野手が少なくない。井口監督は1、2年は勝負を度外視し、若い選手を使ってみたらどうか。
1965年に上尾高から東京オリオンズ(現・千葉ロッテ)に入団した私も、首脳陣が結果に目をつむり1年目から使ってくれた。毎日苦しみながらも、頭と体を使い、名手と呼ばれる選手のプレーを必死に盗んだものだ。
ロッテは、ソフトバンクや巨人、阪神という常に優勝を狙わなければならないチームではない。大胆な育成ができるはずだ。助っ人頼みではなく、生え抜きの若手が育って優勝を争うチームになるのを見たいのは、OBの私だけではないだろう。