日ハム清宮が緊急入院 「精神的に参った」と評論家が分析

公開日: 更新日:

「私はキャンプに入り、紅白戦までは『なんとかプロでやっていけそうだぞ』とむしろ自信を深めた。が、甘かった。紅白戦の相手は身内だし、厳しい攻めもされない。オープン戦に入って他球団の一軍レベルの投手と対戦するようになってからは、あれ? あれ? の連続で、こんなはずでは……と自信を失い、やはり、まず精神的に苦しかった。高校通算最多本塁打をマークし、今年の球界の期待と注目を一身に背負った清宮はそれと同じだけのプレッシャーも背負い込んだ。グラウンドでは常に報道陣とファンの好奇の目にさらされるわけですから、かなりしんどかったと思います」

■「二軍でじっくり開花させるべき」

 幼少期から「天才スラッガー」として注目を集めていたとはいえ、毎日毎日、報道陣に追い掛け回されるプロは次元が違う。キャンプ中には急性胃腸炎でダウンした。球団OBによれば清宮はキャンプ中、「取材攻勢? そういうことも含めてプロはやっぱりレベルが違いますね」とか細い声で言っていたという。

「通算111本塁打とはいえ、高校レベルの甘い球をスタンドに運ぶ技術はあっても、高めや内角の直球にバットが出てこないのが気になっていました。それでも一軍に置いて、一線級のプロの投手のレベルを肌で感じさせるという栗山監督の方針は理解できるものの、それもオープン戦まで。開幕してからも特別待遇が続くようだと、間違いなく不満を抱く選手が出てくる。仲間に白い目で見られながらプレーするのは、清宮にとってもプラスではない。清宮がずばぬけた素質を持っているのは事実ですから、二軍でじっくりその素質を開花させるというのが一番だと思う」(山崎氏)

 清宮は今後、15日まで入院し、点滴などを受けて経過観察することになった。開幕一軍は絶望的だが、こういうアクシデントでもなければ、ファームには落とさないという栗山監督の方針は変わらなかったかもしれない。二軍でやり直すことになるのなら、腹痛入院もプラスに転じるのではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動