本拠地デビューで“初ヒット” 日ハム清宮に開幕2番構想
技ありの“プロ初ヒット”だった。
28日の台湾・ラミゴとの交流試合に、日本ハムのドラ1ルーキー、清宮幸太郎(18=早実)が「7番・一塁」で初のスタメン出場を果たした。
1打席目が回ってきたのは二回、2死走者なしの場面。清宮は2ボールから、やや内角高めの直球を振り抜くと、右中間フェンスに直撃する二塁打。交流試合とはいえ、プロ入り後、初めての安打をマークした。
その後は死球、空振り三振と2打数1安打。試合後は、「札幌で幸先いいスタートが切れた。ここでもっともっと打ちたい。これからは結果が大事な時期になる。そこにこだわりたい」と話した。
清宮といえば、高校通算111本塁打を引っ提げ、ドラフトでは、7球団が競合した超高校級スラッガー――とみられている。しかし、この高卒新人の真価は本当にそこなのか。
ある球団OBは「長距離砲と言うよりは……」と、こう続ける。
「球団ではむしろ、巧打者という評価です。清宮はバットの使い方が非常に柔らかい。うまくヒジをたたんで内角球をさばいた、この日のヒットが好例です。選球眼も悪くなく、ボール球でも強引に振っていくタイプではない。打率2割5分、40本というより、3割、30本の、日本ハムで言えば小笠原(現中日二軍監督)タイプ。首脳陣も飛距離以上に清宮の打撃技術を評価している。だからこそ、栗山監督も2番構想を持っている」