弟子の暴行事件で土俵際 貴乃花親方は告発状取り下げ窮地
貴公俊の暴行事件発覚後、一部メディアや世間からは、「あの貴乃花部屋ですら暴力があるのだから、角界の現状は深刻だ」と現執行部の責任を追及する声も上がった。
しかし、これは明らかな筋違いだ。現執行部のもとで、次々と不祥事が起きたのは事実。問題は山積しているものの、今回、事件を起こしたのは暴力追放を目指す執行部の取り組みをシカトした貴乃花部屋。「貴乃花部屋ですら暴力がある」のではなく、暴力追放の研修会を受けなかった貴乃花部屋が暴力事件を起こしたのだ。
貴公俊は殴っただけでは飽き足らず、血だらけの付け人に「部屋に戻ったら覚えてろよ」とスゴんだともいう。
貴乃花部屋の現状を如実に物語っているし、弟子たちに「影響があってもおかしくない」という貴乃花親方の発言はもっともなのだ。
さて、貴乃花親方が自身のいたらなさを本当に自覚しているかどうかはともかく、弟子ともどもすぐさま危機管理委員会の聴取に応じ、役員室にも常駐するようになったいま、弟子へのプレッシャーとなる協会への最大の反旗が内閣府に提出した告発状だ。そこには日馬富士暴行事件における協会の対応に問題があるとか、自身の理事解任が不当などと記されている。