弟子の暴行事件で土俵際 貴乃花親方は告発状取り下げ窮地
貴乃花部屋の力士たちは、先月行われた力士会をそろって欠席した。あるタニマチ関係者によれば、「力士会は十両以上の力士のみで行われるもの。新十両の貴公俊は初めての力士会を楽しみにしていた」という。それでも欠席せざるを得なかったのは、協会と対立している貴乃花親方の有形無形の圧力があったからに他ならない。
■研修会もそろって欠席
ある親方は「貴乃花部屋の力士たちがパスしているのは力士会だけじゃありません」と、こう続ける。
「日馬富士の事件を契機に再発防止の研修会が2月、4日間にわたって行われたのですが、貴乃花部屋だけは親方と弟子ともども『所用』という理由で欠席している。これは明らかに現執行部に対する当て付けでしょう。今は角界全体が暴力排除に取り組んでいることもあり、昔より暴力は減っている。峰崎部屋で発覚した暴行事件を含め、まだまだゼロには至っていないものの、それでも昔に比べれば改善されつつある。そんな協会の取り組みに、貴乃花部屋だけがソッポを向き、今回の事件が起きた。これはもう、弁解の余地がないでしょう。どうみても、貴乃花親方のミスリードですよ」