復帰登板の巨人上原 日ハム打者が語った“お世辞抜き”の感想
20日の日本ハム戦で日本球界復帰登板を果たした上原浩治(42)。1イニングを無安打無失点に抑え、集まった大観衆から万雷の拍手を受けた。
中飛に打ち取られた近藤は、「42歳とは思えません。躍動感のあるフォームで、甘い球がなかった」と脱帽。シーズン打率4割を目指すこの巧打者をはじめ、相手からは「間合いが取りづらい」「テークバックが小さいので球がすぐくる感じ」と賛辞が相次いだが、これには社交辞令が多分に含まれているようだ。
「お世辞抜きに? 正直に言えば」と他球団スコアラーはこう言った。
「自慢のスプリットを内外角の高低に投げ分けられるのは、さすがだなとは思った。ただ、いかんせんスピードがなさすぎる。直球のMAXは133キロ。いくらスプリットに自信を持っているといっても、真っすぐがあの程度だと打席で怖さを感じないと思う」
アラフォーになってから、球速を武器にはしていない。ここ数年の直球は、せいぜい140キロ前後。スピード不足をキレと制球力、そしてテークバックの小さい独特の投球フォームから生み出す球の角度で補ってきた。