“県外部隊”で2勝 明秀学園日立の監督は「革命」を強調
「(2年生に)レギュラーが4人くらいいた。野球さえやっていればいいというところがあって、ボクも勝ちたいがために甘やかしてしまったのかもしれません。あのときは常総よりウチが一番力がある年でした。結局、2年生の主力が抜けた夏は霞ケ浦に負け、最後の(16年)夏も決勝で常総に0―1で負けました」
■茨城の勢力図を塗り替える
――茨城県はその常総学院が君臨している。
「最初は常総のユニホームを見ると萎縮してしまう子が多かったが、年を追うごとに消えつつあります。近年は常総と霞ケ浦の2強。でも、この10年間、甲子園で勝っているのは常総だけ。結局、(元監督の)『木内野球』が茨城県のすべて。確かにいい野球です。スキがなくて試合巧者。要所で畳み掛けたり。さすがだなと思う。それに応えられる選手もたくさんいます。ウチが同じようなことをやっていても勝てない。常総の方が一枚も二枚も上手なので」
――対抗策は?
「甲子園に出る、勝つとなったとき、代名詞が必要。健大高崎の『機動破壊』、昔の『逆転のPL』。ウチの場合は『打って打って打ちまくる明秀日立』。これまでの茨城県にないようなスタイルでやっていこうと。徐々に実を結びつつある」