巨人投壊で3人がクビに…由伸監督辞任への“デッドライン”
巨人に「異変」が起きている。セ・リーグ5球団との対戦が一巡し、5勝10敗で最下位。2リーグ制後、チーム最速で10敗に到達したのは屈辱だろうが、「異変」とは順位のことではない。投打の逆転現象が起きているのだ。
チーム防御率4.88、74失点が12球団ワーストで投手陣が壊滅的。Bクラスに沈んだ昨季は打率.249の貧打にあえいだが、菅野(17勝5敗)、マイコラス(14勝8敗)、田口(13勝4敗)らの先発陣が引っ張り、チーム防御率はリーグ2位の3.31と安定していた。そんな巨人の強みが今、揺らいでいる。
昨季の3本柱のうち、マイコラスは米カージナルスへ移籍し、大きな穴となっている。エースの菅野は13日に1勝を挙げたものの、すでに2敗を喫し、防御率は4.29。田口は3試合で1敗、同8.36とピリッとしない。勝利の方程式の一角・上原は2試合連続で救援に失敗。すでに2敗を喫し同10.80。勝ちパターンから外れることが決まった。
■チーム防御率4点台は4度のみ
巨人の1936年以降の長い歴史で、チーム防御率が4点台だった年は4度しかない。まずは長嶋監督時代の2001年。この年は「4.45」で2位だった。原監督の03年は「4.43」で3位。こちらも3位に終わった堀内監督の04年も「4.50」。05年はワーストの「4.80」。この年は5位に沈んだ。さるチーム関係者がこう言う。