興行優先、TV局の意向…比嘉大吾の「計量失敗」は誰の罪か
比嘉の希望を受けて階級変更を視野に入れながら、しかし、ジム側は結論を先延ばしにした。2月のV2戦が具志堅用高会長(62)の悲願だった地元沖縄開催で話が進んでいたこと、連続KOの日本記録更新も足かせになった。
「つまり、ジムの思惑が優先され、選手ファーストになっていなかった。今回の試合にしても、前回の防衛戦からわずか2カ月という異例の間隔。ムチャな減量、ムチャなスケジュールを強いた具志堅会長、それを認めたJBCの責任も大きい。興行という目先の利益の前に選手の体調、将来という最も大事な問題が置き去りにされていいわけがありません」(織田氏)
中2カ月という異常な日程での試合は、沖縄での防衛戦をフジテレビに中継してもらった恩がある具志堅会長が、村田諒太の初防衛戦を盛り上げたい局側の意向をむげにできなかったという側面もあるという。
比嘉が気の毒だ。