古葉竹識氏が衣笠祥雄氏悼む「苦渋の決断理解してくれた」
「衣笠の突然の訃報に接し、信じられない気持ちです。現役時代、『鉄人』といわれた選手があまりにも早過ぎます。79、80年と広島は連続日本一になった。セ・リーグでのシリーズ連覇はこのときのカープが最後だ。衣笠と山本浩二がチームを引っ張り、ナインをまとめてくれたおかげでした。79年5月28日、衣笠の連続フルイニング出場が日本記録(三宅秀史、現在は三宅培司の700試合)にあと22で途切れた。試合前の打率は・198。打撃不振に苦しんでいた。監督の私にとっても苦渋の決断だった。ただ、野球は団体競技。チームの勝利、優勝、日本一が最大の目的だ。一生懸命に応援するファンも見ている。本人はつらかったろうが、理解してくれたと思う。今はただありがとうという気持ちでいっぱいです」
(古葉竹識・元広島監督)