広島打線が振り遅れ 阪神・高橋遙人“135km直球”の秘密
「プロ野球でこんな投手は見たことがない」
「真ん中の球でもスピンが利いて、打てないと思うよ」
金本監督がこう言ってベタ褒めしていた高橋遥人(22=亜大)が、一軍初登板で7回2安打無失点。二塁を踏ませず、無四球5奪三振のおまけつきで初勝利を挙げた。
「いい緊張感の中で投げることができた。持ち味は出せたと思う」(高橋遥)
自分の目が正しかったことが証明された金本監督は「1月の自主トレでブルペンを見たとき、いきなりこれぐらいやれるんじゃないかと思ったが、そのまんま(力を)出してくれた」と満足げだった。
阪神の新人投手の初登板初勝利は、2016年6月の青柳以来。甲子園の先発に限れば1959年4月の村山実以来の快挙だ。
それにしても高橋遥の真っすぐの球速は135~147キロ。その程度でも強打の広島打線が振り遅れるシーンが目立った。巨人、中日などで投手コーチを歴任した高橋善正氏は高橋遥の投球をこう見た。