満塁弾&3ラン 西武・山川は“脱おかわり”から本家超えへ
パ新記録の5戦連続9点以上という破壊力の象徴である。
25日のソフトバンク戦で爆発した西武打線。ひときわ輝いたのが、4番の山川穂高(26)だ。
三回、先制にしてはド派手な満塁弾を右翼のテラス席に叩き込むと、六回には左翼スタンド中段に3ラン。5打数2安打7打点と大暴れした。
山川は176センチ、108キロで、同じ西武の中村をほうふつさせるマメタンク体形。入団当初は「おかわり2世」と呼ばれ、かつては中村の打撃フォームをコピーしていたほどだ。
しかし、中村と決定的に異なるのは、ヒットと本塁打に対する考え。中村は「本塁打の打ち損ないがヒット」というタイプで、打率は低かった。一方、山川はあくまで「ヒットの延長が本塁打」。リーグトップの9本塁打に加え、打率も.338の数字を残している。状況次第ではチーム打撃で逆方向を狙える器用さは、嶋打撃コーチも認めているところだ。
昨季、中村のコピーから脱却し、覚醒した山川。まさに出藍の誉れ、である。