最下位タイの混戦脱出へ 巨人に左腕リリーバー補強情報
左の中継ぎを探せ――。
開幕以降、救援左腕がひとりもいない状態で戦っていた時期もある巨人。今もベンチ入り左腕は中川ひとりで、この中川にしても、本来は先発として育てたい若手の有望株だ。上原は勝ちパターンから外れたが、沢村、マシソン、カミネロの勝利の方程式はいずれも右。「左のリリーバー」が補強ポイントとなっている。
2016年までは前人未到の9年連続60試合登板を果たした山口鉄が絶対的セットアッパー左腕として君臨した。が、昨季は18試合の登板に終わった。数年前から故障や不振に苦しむようになり、この年のオフに「後釜」として、ソフトバンクから森福をFAで獲得したものの、わずか1年足らずで“構想外”。今も二軍でくすぶっている。
助っ人選手がダブつき、外国人枠の問題が浮上する補強より、手っ取り早いトレードで左腕を探しているというのだ。
「よく巨人とトレードが成立する日本ハムには、変則左腕で昨年のWBCにも出た経験豊富な宮西がいる。勝利の方程式の一角ではあるが、昨オフはFA権を行使するかしないかギリギリまで悩んだ。こういう選手はサプライズトレードが成立することがある。ロッテの松永やソフトバンクの嘉弥真ら、勝ち試合や競った場面で投げられる左腕が欲しいようです。