米からフロント幹部来日 菊池雄星獲得の決め手は“カネ”だ
菊池はしかし、26歳。年俸や契約金を制限されることはない。高校時代から菊池を追い掛けている日本の情報提供者によれば、現時点で本人に確固たる希望球団はないようだ。つまり、どうしてもニューヨークで勝負したいとか、気候が温暖なロサンゼルスがいいというこだわりはないことになる。本人の中に行きたくない球団はあるのかもしれないが、最終的なカギはおそらくカネと人脈だろう。
菊池にいくらの価値があるのかは、わたしにはわからない。いや、わかっていたとしても、言いたくはない。それは最終的にGMなり、編成責任者が判断すればよい。ただ、メジャーでも毎年2ケタ勝つだけのポテンシャルが彼にあるのは事実だ。
年俸と契約金の総額が10億円未満の差であれば人脈がモノをいうだろうが、20億~30億円も違ってくるようであれば、金額の多い球団を選ぶだろう。メジャーで選手の価値を測る尺度はカネだ。わたしの球団は幸い、資金力に恵まれているし、このオフは選手に大金を投資できる状況にある。カネで勝負できるのは、最終的に5、6球団に絞られるとみている。
(メジャーリーグ覆面スカウト)