広島・鈴木誠也 「戦友」大谷の活躍で膨らむメジャー志向
4日の球界は、イチローの「今季終了」ニュース一色に染まった。メジャー志向を抱く広島の鈴木誠也(23)は「イチローさんには会ったこともない。たぶん会ってもすごい人過ぎて話せないと思います」と言ったが、イチロー以上に注目を集めるエンゼルスの“二刀流”大谷翔平(23)とは同級生。2年前に侍ジャパンの日本代表で顔を合わせるようになってから距離を縮め、友人となった。
大谷がオープン戦で不調だった際には「大丈夫?」と気遣うメールを送り、メジャー初安打を放った日も祝福メールを届けたという。
「メジャーでも当たり前のようにやっていてすごい。あいつならやってくれるとは思っていたけど、さすが。野球を楽しんでいるなあと思いました」
大谷の影響でメジャーリーグの試合を観戦する機会が増えたという鈴木は2016年オフ、トークショーで「興味がある」と初めて大リーグへの関心を口にした。このとき鈴木はまだプロ4年目。2年を経た今、改めて聞くと、こう言った。
「憧れみたいなものはないけど、野球をやっている以上、行ってみたい場所ではありますよね。上の世界を目指したいというのはある。向こうって日本と違って、野球を純粋に楽しんでいるようにみえるんです。投げて、打って、走って、という楽しそうな雰囲気が日本独特の細かい野球とは違う気がして。(大谷)翔平に『そっちは楽しいの?』と聞いても『楽しいよ』と返ってきましたしね」
膨らむメジャーへの思い。鈴木が友の背中を追う日は来るか。