卓球人気で視聴率上々も 選手確保に悩む「Tリーグ」の現実
世界卓球(団体)の日本女子は決勝(5日)で中国に1―3で敗れたが、第1試合で伊藤美誠が先勝し、王国とのレベル差をわずかに縮めた印象をファンに与えた。
この試合はテレビ東京系で放送され、平均視聴率は17.4%(ビデオリサーチ調べ、数字は関東地区)をマークしたことが7日に分かった。女子準決勝のコリア戦と男子団体準々決勝の韓国戦も平均14.2%を記録。卓球をバックアップしてきたテレ東は、「卓球は数字が取れるコンテンツ」ということを改めて証明した。
この人気をそのままプロリーグにつなげたいのが関係者たちだ。国内の卓球は今秋からプロのTリーグが開幕する。10月から翌年3月にかけて男女各4チームによる7回戦総当たりで各チームが21試合を戦う。上位2チームが優勝決定戦に進むプロリーグの成否は中国のトップ選手の出場にかかっている。
各チームは過去2年で世界ランク10位以内に入った選手1人以上を含む6人以上の選手を確保しなければならない。問題は「世界10位以内」の中国のトップ選手だ。卓球関係者は「中国国内のスーパーリーグとは開催時期をズラしている。契約金次第では参加してくれるはず」というのだが、一方で「東京五輪が目前なので、中国選手は徹底研究されるのを嫌って参戦は見送るのではないか」という見方もある。
卓球人気がそのままプロリーグの成功につながるとは限らない。