初のスタメン左翼は九回交代 日ハム清宮「外野手」の素質
実際、打撃については実力の片りんを見せている。この日は無安打で連続試合安打は7で途切れたが、前日の本塁打はディクソンの初球、高めに浮いたスライダーを狙い打った。映像を見るなど準備をした上で、本人はスライダーを狙ったことについて「カン」と言っていたが、ある放送関係者によれば「実は打席に立つ前に城石打撃コーチとともにスライダーに狙いを絞り、最初から本塁打を狙っていた」そうだ。
■1日1ヒットでは足りない
しかし、打つそばから守備でポロポロやっていては、ザルで水をすくうことになりかねない。なにしろ清宮は6日に外野練習を始めたばかり。キャンプで左翼にチャレンジする予定だったが、自主トレ中に故障したこともあり断念。自身の外野用グラブはまだなじんでいないため、現巨人の陽のグラブを川名コーチから譲り受けて使っている。今は基本の「キ」を教わっている段階。捕球時の掛け声などチームの決まりごとは教わっているが、クッションボールの処理などはこれから学ぶという。
2、3日練習しただけで務まるほどプロの外野が甘いポジションとは思えないし、アマチュアみたいな選手が外野にいたんじゃ、だれより投手が不安になる。チーム全体に及ぼす影響はとてつもなくデカい。
清宮が今後も左翼を守るなら、とてもじゃないが1日1安打では足りない。それこそタイトルを取るくらい打ちまくらなければ割に合わない。