またも大量失点で敗戦 巨人・山口俊の“ガス欠”をOB危惧
頼みの綱がやられた。
8日の阪神戦に先発した巨人の山口俊(30)が、二回1死から突如崩れた。3連続四死球を与え1死満塁。梅野の二ゴロで併殺かと思いきや、吉川尚の送球を二塁ベースに入った坂本勇の捕球ミスで1失点。続く投手の秋山に左前適時打を浴びた。
三回にはロサリオに左中間への看板直撃弾。四回にはまたも秋山に、今度は左翼ポール際に放り込まれては言い訳できない。5回7失点で2敗目(3勝)。高橋由伸監督は「前回の登板に続いて序盤に失点を重ねた? 両方とも立ち上がりは良かっただけに、もったいないよね」と首をひねった。
開幕から好投を続けてきた。当初はエース菅野以上の安定感で、すでに2完投。由伸監督や斎藤投手総合コーチら首脳陣から「エース級」の信頼を勝ち取っていた。それが前回の広島戦で6失点。大量失点での2連敗に「4月に比べると球にキレがありませんね」と巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう続ける。
「昨年7月に酒を飲んで暴行トラブルを起こしたことで、今年はアピールをするためにキャンプインから飛ばしてきたでしょう。これまではいい投球を続けてきたが、ここ2試合はコントロールが甘く、キレもない。細かい制球より球威で勝負するタイプだけに、疲れてキレがなくなると捕まりやすくなる。あえて高めを使う、というコメントを新聞で読んだことがあるが、高めが有効になるのはキレがあってこそです」