初のスタメン左翼は九回交代 日ハム清宮「外野手」の素質
「場面、打者に応じてポジションを変えたり、対策しなきゃいけない。いい経験になったと思う」
10日のオリックス戦、清宮幸太郎(18)がプロ初となる左翼でスタメン出場し、こう言った。この日は2本の左前打を無難に処理し、九回裏に無死二塁とサヨナラのピンチを迎えると、ベンチに下がった。8日は八回の1イニングだけ左翼を守ったが、これまでの野球人生で外野を守った経験は、ほぼない。
栗山監督は「いろんな状況がある。みんなでいろんなところを守っていくしかない」と説明。川名外野守備走塁コーチは試合前、「試合では緊張感がある中で思った動きができないときもあるだろうが、練習の感じでは捕って投げるという部分については、平均以上の能力を持っていると思う」と話していた。
ゆくゆくはやれる「能力」があるにせよ、外野に関してはシロウト同然の清宮をいきなり実戦で起用するのは日本ハムならでは。栗山監督は「選手として幅が広がることを考えないといけない」と話していた。将来を見据え、打撃を生かすバリエーションを増やしたいのだ。