株主総会は無風でも G由伸監督「契約延長」へ消えない雑音
巨人は12日、株主総会を開いた。昨年はこの時期に球団ワーストの13連敗を喫したこともあり、責任を負わされる形で当時のGMが事実上の解任に追い込まれたが、今年は無風だったようだ。
注目は3年契約の最終年を迎えている高橋由伸監督(43)の去就である。12日現在、28勝30敗1分けで5位。とはいえ、2位までは0.5ゲーム差の大混戦だ。巨人を率いる以上、「4年ぶりのリーグ優勝」は至上命令。それとは別に「若手の育成」という宿題も球団に課せられている。
後者は岡本和真(21)が打率.335、10本塁打、39打点をマーク。第89代4番に抜擢できるまでに覚醒させたことが指揮官の評価となっている。
近年なかなか定着できなかった二塁には主に2年目の吉川尚を起用。大城、田中俊ら新人がのびのび活躍できる場も与えている。
現場では「岡本がこのまま4番で好成績をキープして、チームも2位に入ってCSに出られれば御の字。由伸監督の長期政権の可能性もあるんじゃないか」との声も聞かれる。