今年は非情采配…巨人由伸監督が内海に課す「最終試験」
巨人の元左腕エース内海哲也(35)が、28日から始まったGW9連戦中に今季初めて一軍登板を果たす。
昨季はわずか2勝。今季は新人の2004年以来となるキャンプ二軍スタートの屈辱を味わった。開幕前に一軍の練習試合に呼ばれ、テスト登板したものの、4回2失点でローテ入りを逃した。それでも二軍戦4試合で防御率1.71。中川らの他候補を抑え、自力で「谷間枠」をゲットした。
しかし、まだスタート地点に立っているだけ。現状は厳しい。高橋由伸監督(43)は契約最終年の今年、シビアな采配を徹底しているからだ。
開幕ローテに滑り込んだ大竹寛(34)は1勝を挙げた後、2度目の登板で5失点KOされると、即二軍落ち。13年オフにFA入団した投手でも、一度の背信投球でバッサリ斬っている。
「昨年までの由伸監督は、優柔不断な采配を度々指摘されてきたが、2年間V逸して臨む契約最終年だけに、今年はかなりシビア。野手ではチームの重鎮である39歳の阿部を開幕から代打要員としてベンチに座らせている。昨年まで外野の不動のレギュラーだった33歳の長野も、調子が上がらないと見るや、スタメンからスパッと外した。球団に若返りを指示されているだけに、阿部や長野といった巨人の“聖域”にも構わずメスを入れている。今年の由伸監督は非情采配が目立ちます」(チーム関係者)
11、12年に2年連続最多勝を獲得し、通算128勝の内海は、5月3日の広島戦での先発が濃厚。結果が出なければ、これが「花道登板」になる可能性もある。