4番不在の阪神・金本監督 “禁断の果実”中田翔に手を出すか
ただ、金本監督はFA選手に安易に飛びつけない事情がある。理想とするチームづくりとは相反するからだ。就任1年目の16年オフはオリックスから糸井をFAで獲得した一方で、「超変革」のスローガンを掲げ、若手育成を重視している。昨オフも4番打者を渇望していたが、「できるだけ今は、FA補強は最小限で本当に必要なところだけ補う。育成は最大限。自前でチームをつくっていくのが就任した時の目標、目的だから、なるべく頼らないようにしたい」とFAを封印した経緯がある。
チームは借金生活で厳しい戦いを強いられている。ファンは勝利に飢え、「超変革」も看板倒れになりつつある。オフは理想と現実のはざまで難しい舵取りを強いられそうだ。