阪神の悪しき体質また露呈 新助っ人緊急補強で株主に忖度
やけに動きが早い。
阪神が新助っ人野手のエフレン・ナバーロ(32=カブス3A)を緊急補強するという。
去る3日、年俸3.4億円で獲得したロサリオが不振で二軍落ちした。リーグワーストの184得点と貧打に悩んでおり、13年、17年WBCではメキシコ代表にも選ばれた内野手に触手を伸ばした。左投げ左打ちでシュアな打撃がウリ。一塁だけでなく外野も守れるそうだが、ロサリオが二軍落ちしてからわずか10日足らずの速攻アタックだ。
ナバーロは今季、3Aで打率.310、4本塁打も、メジャー通算157試合でわずか3本塁打。同71本塁打のロサリオよりも格下で、さらにポジションが重なる。ロサリオには見切りをつけたのかと思ったら、「球団はあくまでロサリオを再生したいようです」と、さる球界関係者がこう続ける。
「阪神は韓国球界に在籍していた2年前からロサリオを補強リストに挙げ、昨オフ年俸3.4億円の大枚をはたいて獲得した。打てないまま終われば、フロントの責任問題に発展しかねない。ロサリオに一軍で結果を残してもらいたいという方針は変わりません。ナバーロはあくまでロサリオの保険。迅速に動いたのは、13日に行われる親会社・阪急阪神HDの株主総会対策ではないか」