イラン20年ぶり勝利 アジア関係者が安堵した情けない理由
イランが相手のオウンゴールで、1998年フランス大会以来20年ぶりの勝利を手にした。
カウンターからの速攻で再三、敵陣まで攻め込みながらも決め手を欠いたイラン。後半アディショナルタイム5分にFKを得ると、相手FWが頭でクリアしたボールがネットを揺らした。
勝ち点3を得たイランのケイロス監督は試合後、コーチ陣とともに安堵の表情を見せたが、それ以上に喜んでいるのはアジアサッカー連盟(AFC)だろう。
何しろ、アジア勢は前回ブラジル大会で未勝利。日本が1分け2敗に終わるなど、アジア勢は0勝3分け9敗と惨敗を喫した。今大会も14日の開幕戦でFIFAランク67位のサウジアラビアが、同70位(出場32カ国中最低)のロシア相手に0―5で敗れる醜態をさらしたばかりだった。
アジアの出場枠は、2026年大会(米、カナダ、メキシコ共催)から、現行の4.5枠から最大9枠となるが、将来的な出場枠の削減につながりかねないだけに、AFCとしてはアジアのレベルの低さを露呈するわけにはいかないのだ。
日本の責任も重い。