格上ウルグアイに善戦 日本も習いたいエジプトの全員守備
歴史的勝ち点「1」まであと1分だった。
15日に行われた1次リーグA組の初戦で、エジプトがウルグアイに0―1で敗戦。0―0で迎えた後半44分、右コーナーフラッグ付近で与えたFKをDFヒメネス(A・マドリード)に頭でゴール右隅に押し込まれた。
1990年大会以来となる3度目の出場のエジプトは、W杯通算2分け2敗と未勝利。英プレミアリーグ得点王の絶対的エースFWのサラー(リバプール)を左肩の負傷で欠きながら、3大会連続出場の南米の強豪国に善戦した。
ドイツサッカー協会公認S級コーチの鈴木良平氏がこう言う。
「エジプトの組織的守備が目立ちました。スペースを与えない、フリーにしない、最後のところで体を張ってブロックする。統率が取れていた。FWのスアレス(バルセロナ)に決定的な仕事をさせませんでした」
スアレス、カバニ(パリ・サンジェルマン)の強力2トップを擁するウルグアイを相手に、エジプトは人数をかけて引いて守り、カウンターで攻撃を仕掛けるというスタイルで対抗した。格上を封じた戦い方は、初戦に同じ南米のコロンビアと対戦する日本の参考にならないか。前出の鈴木氏が続ける。