蘇る4年前…ブラジルに王国の焦りとネイマール潰しの恐怖
絶対的エース、ネイマールも不発に終わった。
■最後まで五体満足でいられるか
ロシアW杯の最大の売り物が「3大スーパースター」の競演である。
ポルトガルFWのC・ロナウド(33=Rマドリード)、アルゼンチンFWのメッシ(30=バルセロナ)、そしてネイマールの3人の活躍が、大会を盛り上げるのに不可欠だが、スイス戦のネイマールを見ていると「最後まで五体満足でいられるのだろうか?」と思った人も少なくないだろう。
ユニホームを引っ張られ、足をスパイクで削られ、寄ってたかってぶっ倒され続けた。とにかく故障明けのエースFWに容赦なく、スイスの選手が腕をネイマールの首に巻き付け、ひねるようにして倒した時には、スタンドの観客も肝を冷やしたハズである。
「ネイマールを止めるには、ファウル覚悟でアタックするしかなく、スイスの選手は<イエローカードも辞さず>とばかりに荒っぽいプレーの連続でした。この日のネイマールの姿を見ながら<4年前の悪夢>が蘇りました。ブラジルW杯準々決勝コロンビア戦で背後から膝蹴りをくらい、腰椎を骨折して苦悶していたネイマールです。仕方ないとはいえ、2戦目以降もネイマールは厳しい徹底マークを受け、何度もピッチに横たわることでしょう」(中山氏)