ポーランド粉砕 セネガルの新星ニアンはエースFWより脅威
今大会アフリカ勢初勝利の立役者は、エースFWマネではなく、代表ユニホームを着てわずか半年という身長184センチの新星FWニアン(23=トリノ)だった。
セネガルが先制したのは前半37分。そのニアンが中盤左サイドでの競り合いからボールを奪うと、中央のマネにつなぐ。ペナルティーエリア手前から、マネが右から上がってきたMFゲイ(28=エバートン)にパスを出すと、そのままゲイがシュート。ポーランドDFチョネク(32=SPAL)に当たって方向が変わり、GKの逆を突いてネットに吸い込まれた。
後半15分にセネガルが奪った追加点も、ニアンの意表を突く“カウンター”だった。左足を痛め、ピッチを離れていたニアンが、審判の許可を得てピッチに戻ったちょうどその時、GKシュチェンスニ(28=ユベントス)への不用意なバックパスが目に入った。
一気に加速したニアンは、飛び出してきたシュチェンスニより先にボールに触れてかわし、無人のゴールに流し込んだ。
ニアンは後半30分、足を痛めて自ら交代を要求。ベンチに下がったものの、この試合の「マン・オブ・ザ・マッチ」にふさわしい活躍だった。