セネガルを苦しめるも…日本があと一歩で勝ちきれない要因
しかし、この有利な時間帯にゴールが奪えなかったことが、勝ち点3を得られなかったことにつながった。後半16分、右サイドからのクロスに飛び込んだFW大迫は、フリーの状態で「ボールに当てるだけ」でゴールの場面だったが、振り切った右足に当たらなかった。
後半19分には、MF乾が右サイドから走り込んで右足のダイレクトシュート。乾の得意の形だっただけに「勝ち越しのゴールが決まった!」と思ったが、クロスバーに嫌われてしまった。本人たちが懸命にプレーしているのは承知しているが、アタッカーにとっては「確実に決めないといけないゴール」だった。
セネガル戦で目を引いたのは、MF柴崎のパフォーマンスだ。
いつものように落ち着き払い、視野の広さを発揮しながら長短のパスを繰り出し、日本の攻撃の起点となっていた。タイミングを見計らい、MF香川やFW大迫にスパッと送る縦パスが効果的に入り、セネガル守備陣を苦しめた。
3戦目の相手は2連敗のポーランド。調子の上がらない「手負いの虎」だからといって気を緩めることなく、大いなる勇気を持ってプレーしてほしい。
(構成・本紙編集部)