4点先制も逆転負け…巨人は広島に“白旗”で早くも2位狙い
4点あっても勝てないのか―。
巨人は昨26日、5.5ゲーム差の首位広島と対戦。しかし、先発したドラフト1位ルーキー鍬原拓也(22=中大)が誤算だった。
4度目の先発となった鍬原は、初回に4点の援護をもらったものの、その裏に3四死球で1死満塁とすると、松山に右翼席上段に叩き込まれ、あっさり4点のリードを吐き出した。さらに1点を勝ち越した三回も先頭の丸に同点ソロを浴びる。続く鈴木に四球を与え、松山の打席で2球連続暴投。右中間に適時二塁打を浴びて、勝ち越しを許す独り相撲だった。鍬原は満塁本塁打を含む2被弾、4四死球に2暴投。2回3分の0で7失点KOとなった。
■先発の駒不足
中日、近鉄、横浜などで投手として活躍し、巨人へFA移籍した門倉健氏(評論家)がこう言う。
「4点を先制しながら、終わってみれば大敗。一回表の攻撃が長いと待ち時間が長く、ルーキーの鍬原には難しいマウンドだったかもしれません。シンカーという特殊な決め球を持つ鍬原をあえて初戦に投入した由伸監督の狙いは分からないではありません。しかし、カード初戦はエースか裏ローテのエースを投入して欲しい。本来なら山口俊でしょうが、菅野と中5日で回るため、このカードは投げられない。要するに巨人の先発は駒が足りないわけです。広島も先発のジョンソンが3回で降板するなど、投手陣は巨人同様苦しいが、この試合を見ていると、力の差を感じました」