W杯を勝ち上がるには“神がかり的”セーブが必要だ
■川島に苦言
ところがロシアW杯で唯一の例外があった。西野ジャパンである。
3大会連続で第1GKを務める川島(35=メッス)は、初戦のコロンビア戦で相手FKの際、ゴール右下隅に飛んだボールを両手で捕ろうとしてタイミングが遅れ、先制点を奪われた。あの場面は、足でもいいからボールをはじくべきだった。
2戦目のセネガル戦では、正面のシュートをキャッチしようとせず、パンチングを選択したことが失点につながった。本大会前に「川島は判断スピードを含めてプレーの初動が遅くなった」と指摘させてもらったが、不安が的中してしまった。
コロンビア戦でボールがゴールラインを割った後、川島は必死になって押し戻し、立ちあがると「入っていない」とアピールを繰り返した。素晴らしい実績を誇るベテランとは思えなかった。非常に見苦しいアクションだった。今後は後輩GKのお手本となるべく、プレーで存在感をアピールしてほしい。