ヒディンクは言った 決勝Tを勝ち上がるには「豹変」が必要
4日のロシアW杯決勝トーナメント1回戦でスウェーデンとイングランドが勝ち上がり、ついに8強が出そろいました。
この中に開催国ロシアが含まれています。
FIFA世界ランキングは70位。史上最弱の開催国といわれていましたが、スペインを破っての8強入りは、大いに誇っていいでしょう。
敗者のスペインにしてみたら、ロシアとPK戦を戦いながら「2002年日韓W杯の苦い思い出」が、脳裏をかすめたのではないでしょうか。
今から16年前。スペインは準々決勝で開催国の韓国と対戦しました。延長を終わって0―0。PK戦にもつれ込みました。今W杯直前にスペインを率いることになったイエロが1番手でした。彼は成功しましたが、4人目が失敗したことで敗退が決まりました。スペインにとって開催国とのPK戦は、間違いなく“失敗体験”しかありません。
PK戦に勝機を見いだしたいロシア。PK戦を避けたいスペイン。この両極端の心理状況が、実際の結果となって反映された気がします。