助っ人はベンチに 阪神・金本監督はロサリオが嫌いなのか
鉄は熱いうちに打てという。
特にファームで好調だった野手は、一軍昇格後、すぐに使うのが鉄則。首脳陣が期待している選手であればなおさらだ。
そこへいくと阪神の金本監督は常識にとらわれない、いや、常識が通用しない指揮官なのかどうか。
17日、不振のセットアッパー・マテオと入れ替わりで一軍登録したロサリオ(29)をベンチに座らせたまま巨人に連敗したのだ。
金本監督は前半戦総括で、後半戦のキーマンにロサリオを指名した。4番に座りながら打率.230、4本塁打、22打点で6月に二軍落ちした主砲が、ファームで.313と復調。「倍返しに期待している」と、この日さっそくベンチ入りさせながら、再三のチャンスにも送り出す気配すらなし。4点を追う五回1死から2点を返し、なおも二、三塁のチャンスで先発の岩田に代わる代打が原口なら、九回2死から3人続けて出塁しても動こうとしなかった。
本拠地の甲子園に2位の巨人を迎えて後半戦がスタート。3位の阪神とすれば少しでも巨人とのゲーム差を詰めておきたいところなのに、持っているカードすら切らずに2連敗。巨人とのゲーム差は縮まるどころか3に広がった。