糸井離脱、メッセ乱調…金本監督「借金返済計画」に大誤算
のっけからぶち壊しである。13日開幕のオールスターまで9連戦の阪神。金本監督のアタマにあるのは球宴までの借金の完済だ。
ところが、9連戦の初戦となる3日、エースのメッセンジャーが5回3分の2を自己ワーストの10失点KO。まさかの大乱調で黒星発進となった。前日まで阪神の借金は「2」。この日から9試合で6勝3敗以上なら完済できる計算だが、いきなりの大敗では幸先が悪い。
交流戦後の広島戦で3連敗したものの、DeNA、ヤクルトとの2カードは低調だった打線が爆発して5勝1敗。6試合で47得点したが、30失点と投手陣には疲れが見えてきた。
この日は打線を牽引してきた糸井が右足腓骨骨折で離脱。ここまで全試合に先発し、打率・301、10本塁打、40打点、15盗塁はいずれもチームトップだった。打線の核が長期離脱となれば、ペナント終盤はこれまで以上に苦戦を強いられる。
甲子園では1分けを挟んで6連敗の阪神。
「いつものメッセとはちょっと違った」と漏らした金本監督。投打で誤算が生じたこの先、ファンは指揮官のベンチワークに注目している。