5打差32位タイ T・ウッズがメジャー15勝目を狙える位置に
【全英オープン】
3年ぶりに全英に帰ってきたT・ウッズ(42)が、イーブンパー、32位タイで無難なスタートを切った。
セントアンドルーズ(オールドコース)で行われた2000年大会では、散在するポットバンカーを避けるため一度もドライバーを使わず圧勝。この日もウッズは第1打にはアイアンを多用した。大会前は雨がまったく降らず、パンパンに硬くなったフェアウエーは驚くほどのランが出る。ティーショットの平均飛距離は320ヤードを記録した。
フロント9はフェアウエーを一度も外さず、グリーンを狙うショットでバンカーに入れたのが2回。1番、4番のバーディーで2アンダーとしたが、13番、15番で1.5メートルのパーパットを決められず「貯金」を吐きだした。
15年に腰の故障でツアーを離れ、今年は約2年半ぶりに復帰した。かつて1位だった世界ランクは今年初めには649位まで落ちていたが、ベスト10入り3度でポイントを稼ぎ71位までランクアップした。
大会前に首を痛め、ポロシャツから見える黒いテーピングが痛々しい。その点は気になるものの、リンクス特有の強風が吹けば、風の影響が少ない低弾道の「スティンガーショット」は強力な武器になる。