録画放送で視聴率低迷 高3アマ安田祐香の善戦が唯一の救い
13年前の2005年シーズンの平均視聴率は10%(関東・日曜日)だったが、今季は5.1%。10%超えは1試合もなく、成田美寿々が有村智恵とのプレーオフを制したサントリーレディスの7・6%が最高だ。その一方で5%に満たない試合は9試合もあった。トーナメント運営にも携わったクラブデザイナー・高橋治氏がこう言う。
「スポーツ中継でライブでないのはゴルフぐらい。ネット時代で結果が先にわかって、しかもお気に入りプロが優勝争いに絡まなければ、テレビを見たくないと感じるのも当然です。私がゴルフの仕事を始めた30年前はゴルファー人口が1400万人といわれた。それが今では550万~600万人と減っている。ゴルフに関心のある人が減ったのも視聴率低迷につながっているのでしょう」
女子ゴルフは昨年プロ合格の黄金世代に注目が集まり、ツアー活性に期待がかかる。サイバーエージェント初優勝の新垣比菜や、賞金ランク8位の小祝さくら、同11位の勝みなみだ。
「かつてはゴルフ経験がなくても宮里藍、横峯さくら、石川遼のようなアイドルプロを応援する人たちがいて、それなりに視聴率に貢献した。いま女子ツアーは黄金世代が話題ですが、世界で活躍する一流選手でなければ一般の関心はどうしても薄れる。3年連続で賞金1億円超えの鈴木愛ですら、海外では予選も通らないレベル。そんなツアーで若くてビジュアルがいいというだけでは注目されなくなっている」(テレビ局関係者)