エ軍は正捕手に続き二塁手放出 大谷のWS出場さらに遠のく
もはや完全に売り手市場に回ったのが、大谷翔平(24)の所属するエンゼルスだ。
正捕手のマルドナド(31)に続いて、30日(日本時間31日)にはキンズラー二塁手(36)をレッドソックスへ放出。代わりにマイナーの2投手を獲得した。
30日現在、地区首位のアストロズから12.5ゲーム離された4位。プレーオフ進出は絶望的だけに、来季以降に向けたチームづくりに舵を切ったということ。ベテランを放出して、若手有望株を獲得するのはプレーオフの望みが断たれた球団の常套手段だ。
とはいえ、エンゼルスにはプホルス(38=21年まで10年266億円)を筆頭にコザート(32=20年まで3年42億円)、バルブエナ(32=18年まで2年17億円)など成績に見合わないベテランの高給取りがごまんといる。マルドナドやキンズラーは売れたものの、今後もトレードがうまくいくとは限らない。
引き取り手のないベテランを整理するだけでもひと苦労なのに、エンゼルスのマイナーには若手の有望株がほとんどいない。引き取り手のあるベテランを売って、他球団から獲得した若手を一から育てなければならないのだ。