愛工大名電・倉野監督に聞く スポーツ界パワハラ指導と今

公開日: 更新日:

 ――相手次第ということですか。

「この子は少々叩きのめしても大丈夫、この子は怒っちゃいかん、と見極めないといけない。スランプで打てない子に厳しく接することはある。でも、イップスで投げられない子を叱責すれば、追い打ちになって、余計に苦しませてしまう。苦しみながらも前に向かって進んでいる子には、どん底を味わわせることも必要です。でも、下を向いて落ち込んでいる子に同じことは絶対にダメなんです。ちなみに(OBの)イチローも、どん底から這い上がった選手。昔は投手でしたが、自転車で交通事故に遭ってからは投げるたびに打たれる。もう野球をやめたいと言っていたほどでしたから」

 ――ちなみに、つい手を上げたくなることはありませんか。

「監督になってからは、一度も手を上げたことはありませんよ。二十数年前は、むしろ殴るのが仕事だった(苦笑い)。昔のOBに会うと、『殴られた思い出しかありません』って(笑い)。そういえば、10年くらい前、自衛隊の守山駐屯地で1泊2日の研修を行ったことがあるんです」

 ――部全体でですか?

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…