長崎代表・創成館の稙田龍生監督に聞く「請負監督」の実態
9日に登場する創成館(長崎)は2013年春が甲子園初出場の新興勢力。春夏通じて今回が5回目の甲子園とメキメキ力をつけている。指揮を執る稙田龍生監督(54)は同校募集広報室次長。08年に九州三菱自動車野球部監督から転身した請負監督に話を聞いた。
■女房には事後報告です(笑い)
――社会人の監督から、高校野球の監督に転職したのは、何かきっかけがあったのですか。
「理事長と共通の知人がいて、その人を通じて『創成館も甲子園に行きたい』と言われたのがきっかけですね。08年は都市対抗の予選で負けてから退職し、その年の9月に就任しました。会社には『都市対抗で負けたら退職します』という旨を伝えていたので、すんなり転職できました」
――転職で給料は減りませんでしたか? ご家族の反対などは?
「いやあ、ウチの女房も野球が好きで、私も生活の中にずっと野球がありましたから。社会人時代から、遠征で家を空けることが多かったので、創成館の監督になるときも事後報告です(笑い)。いや、特に何も言われませんでしたよ」