“日本一暑い”埼玉・川越で行われる東京五輪ゴルフも危ない
埼玉県といえば熊谷が日本一暑いことで知られている。今年の7月23日には最高気温が41.1度を記録。観測史上、国内最高気温を塗り替えたが、熊谷から車で約50分南下した川越の方が暑いという調査結果もある。2020年東京五輪のゴルフ(7月30日~8月8日)は、その川越市内にある林間コースの霞ケ関カンツリー倶楽部で行われる。
組織委員会は酷暑を考慮し、スタート時間を2時間繰り上げて7時とした。それでも今年ほど暑さが厳しくなかった2年前の同時期(7月28日~8月12日)に国が測定した暑さ指数の平均値を見ても、日陰も日なたも熱中症予防に関する予防指針の「厳重警戒」となる28度以上まで上がっていた。
あるメンバーがこういう。
「7月後半から8月中旬までは最悪の時季です。高齢のメンバーでもスタスタ歩いてプレー時間は早いが、体を心配してこの時季はハーフであがる人が多い。日中は(気温)40度前後まで上がりますから、これだけの厳しい暑さを経験したことがないビジターが来ると『頭がボーッとして思考能力が低下する。パットをするときはグリーン上に汗がポタポタ落ちて集中できない』とよく言います。オリンピックでは、ショットもパットも1打に要する時間が長い。うちのグリーンは高温多湿に強いベント芝ですが、これだけ暑いと芝より人間の方が参る。五輪に出場する外国人選手は気分が悪くなって途中棄権者も出るんじゃないか」
これでは観戦者も覚悟が必要だ。